メランコリー
9月23日(月)号    自転車の泣き声
さて、ボクは今、高校生です。そして、高校までは自転車で通学してます。近いから
前の自転車が壊れて新しい自転車を買い直して1年も経ってないんだけど、6月のある日事件が起こった。

前方に駅、後方にめしや丼を臨む場所で後ろから走る大学生と自転車大学生がボクを追ってきた
ここで追い抜かれたらマウンテンバイクレースに参加し上位を勝ちったボクの面目がつかないと思い、ペダルを思いっきり漕いだ!
後ろを振り返る。大学生コンビがみるみる離れていく。へへへ・・・ざまあカンカンだ!ボクを追い抜くなんて3年と2ヶ月そして25日早い!
そうして前を向こうとしたその時、走る大学生が大声で
「おい!高校生!左に!!!!」
よけろ!   と言おうとしたのだろう。きっと、そんなことも解らずボクは
「え?」
前を見た、黒い柱が見えた、電柱だ、やばい、ぶつかる、ぶつかる!ぶつかる!!!


気がついたときには大学生二人に起こしてもらってました。(笑)
あたりを見ると不自然にへこんだ電柱、ボクの学生鞄、そして漫画みたいに前輪が拉げた新しい自転車、
大学生二人がボクの自転車を力で直してくれて、恥ずかしさもあってボクは謝りながら御礼を言ってスッタカタ〜と逃げ帰りました
帰る途中通り過ぎる人がボクを見ているような気がした、気のせいだ、自意識過剰だろう。そう思うことにした
自転車が前輪が回るたびにガタンガタン唸り、帰路途中信号待ちで右手をお腹に当てて
(ああ、何も痛くなかったし、両手を擦り剥いただけやったけんよかった。)
(それにしても、腹減ったなぁ…、学校出る前に食ってきたはずなのになぁ)
信号が変わり、ふと右手を見た、あれ?赤いって…
「うわ!!!血ぃ出とるやん!」
思わず叫んでしまった、何せ掌が一点の曇りもなく真っ赤。
そして制服も左腹あたりが真っ赤っか、通り過ぎる人が見ていくのも解るわけだ。
まあ、そんなこんなで、傷は回復し、壊れた自転車が残りました。
自転車屋さんに行くと買い直しを請求されたので(この自転車を買った店が潰れてたので取替えがかなり困難に)知り合いの元自転車整備会社の社長(?)に手伝ってもらって直すことに
前輪を取り替えブレーキ付け替え、折れたパイプも取り替え何とか修繕、本来なら2,3万くらいかかるんじゃないのと言われた(けど、タダで)
それでもパンク、籠の破損が続きその度に修繕。直っても普通に走ることさえ侭成らず、漕ぐごとにキィキィ泣きます。
人間で言うなら、骨を折って入院し、検査で他にも病気が見つかり、骨折が直っても退院せずに薬を投与
何年も直らずにいろんな装置から何から付けられて、体はボロボロに…
もう死にたい…いっそ殺してくれ、頼む…コロシテ…クレ…

まーくん、ボクに乗ってくれてありがとう、短い間だったけど楽しかったよ、まーくんは乗り方がちょっと荒いけど常に歩行者に気を配っていたよね。
もうちょっと走りたかったけどもう限界だ…疲れたよ…。こんど、新しい姿でまた会おうね
そう言っているのかボクの自転車よ、そうか、辛いんだね…だからあんなにキィキィ泣いて
でも、お金がないから勘弁ね。あと3年はボクの脚としてその一生を捧げるんだよ
たとえ死んでも、何度も黄泉の国から引き戻すからね

その日から、ボクは悪魔になった



7月23日(火)号    流行の行方
このまえ自転車に乗って自転車の籠を買いに行った時、おばちゃんたちがこんな事を話しこんでいた
おばっちゃまん「最近の若者の流行って、あたしたちの時と同じような格好しよごたあるとよ」
おばちゃりあん「知っとぉよ。うちのショウコも懐かしか服ばきとったもんね。」
おばちゃまーZ「流行ってぐるぐる回転ばしよっもんね。」
そうらしい。流行は昔流行ったものがぐるぐる回転していってるそうだ。
最近は70年代風のTシャツ&ジーンズが流行とか(ボクは流行に疎いから何も知らん)なので、今度は80年代に流行った黒づくめのファッション(カラス族というらしいけど)が流行るらしい。
そのおばちゃん達は流行が来るのを期待して、昔の服を出して待っているそうだ。日本中が毎日、喪服来てるのか・・・
はぁ・・・何を考えてるんだろう。おばちゃんの考える事は解らない。黒づくめの格好なら今正に流行ってるじゃないか。えっと、なんだっけ・・・?MIB2・・・・・・・?
まあその話しは置いといて、ボクは流行にまったく左右されない、断言できる。なぜか?それは、いまサムエを着て帰宅しましたから。意図的に人と会う時以外はほぼサムエだから。
でも、ボクの趣味が流行に流されていると言われた事がある。
ボクは大河ドラマを好んで、陰陽師とか腹話術師とか〜師とつくものも好きだった。加えて中世ヨーロッパとかファンタジーとかが無茶苦茶大好きなのです。
それが、友達に言わせれば大河ドラマは最近役者がMとかSとか入ってきたし、陰陽師は映画とかドラマとか今やってるし、腹話術はいっ○く堂か、ファンタジーはハリポタに指輪物語が流行ったじゃないか!おまえは流行に流されてる!と。
それもそうだな・・・確かに流行した・・・ようなものばっかりだね。でもね、ちょっと待ってよ。
大河ドラマは親父がずっと見てたからだし、陰陽師は小学生の頃に憧れてただけだし、腹話術も別にウックンだし(違)、ファンタジーはDQとかグルグルとかで昔から好きだったし、流行がボクの真似してるんだよ!と言いたい、でも言えない。嘘っぽく思われてるはずだから
でも、それが事実なら今度は和服が流行の環状線の中に入ってくるかもしれない。ボクが和服で歩いても目立たない時代が来るかもしれない。早く来い!


ここまで何も考えナシに適当に書いてて、そして読み返して見る。・・・あまり面白くない。
それでも勿体無いので、このまま使ったりするのだった。



7月14日(日)号    日常の不思議
ボクの生活はどちらかというと平凡以下で平和に暮らしている。あまり危険なことに出会わない。てか逃げてばかり
それでもやっぱり直面してしまう”不思議”がある。なんでそんなコトするの?ってカンジで。
そういう時は”逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ!”
滅多に味わえない不思議な感覚。直に受けなきゃダメ、あとは野となれ山となれだ!

さて、まずいっこめ。おはようおじさん。
前も書いたけど、本当に謎の人だった。
ボクの行ってた中学校には朝の挨拶運動ってのがあった。生徒会役員が朝、通学路に立って登校してくる生徒に”おはようございます”と言って挨拶を矯正させる儀式なのだ。
んで、校門の前には教師が立ってる。そこにはいつも天才社会科教師麻呂がいた。
そんな日々が続いて、2年生の中間くらいに、全身に花をくっつけて高い声で”おはよう”と挨拶するおじさんが立っていた。そこの辺りだけ明らかに浮いていた
だけど、なんで、周りの人は普通なのさ?普通に挨拶返してるよ、あ、近所のクリニングのおばちゃんも挨拶してる。「はい、おはよう」
そのおじさんのことはその年の卒業生製作の本にも登場した。文字じゃどれくらい不思議かワカンナイね。
その事件から数ヶ月くらい経った時、”ズームインなんたら”という番組にそのおじさんが出演してた
「私はね、今や挨拶をする若者が少なくなったと聞いてね、この格好で全国をまわって挨拶運動をしてるんです」だって、
そっか〜全国まわってたんだね、でもねその格好、今すぐ捕まってもおかしくないよ

さて、にこめ。追っかけ少女。
先日お話ししたアンサンブルコンテスト会場でとある少女に追いかけられました。
コンテスト会場にいち早く着いたボクと会長とアリちゃんはとりあえず近くの自販機でジュースを買って会場の外で待つ事にしました。
そのときボクがミルクココアを飲みながら歩いていると、ボクの前方を女の子が通せんぼした。会長達はそのまま通りすぎてボクが置き去りにされる。
ボク、横に進んで女の子を避けようとする。女の子、ボクと同じ方向に来て通せんぼ。ボク、走って逃げる。女の子、なぜか走って追いかけてくる。
ボク走りながら「なんで追いかけてくると?」と聞いた、女の子「うふふふふ・・・」。おいおい、ちょっと不気味やん
そうして会場を1周して会長達を発見!
会長「騎士どうしたと?遅かったやん」   アリ「ペットパートの松さんと武先輩来てましたよ」
ボク「はぁはぁ、なんかね、大変だったとよ。変な女の子にね追いかけられてさ〜」
会長「いいやん、好かれとうっちゃないと?うらやましいね〜」  ボク「冗談やないって、全然知らん女の子やし、なんか恐いし。」
アリ「女の子ってあの走ってくる人ですか?」
うわ、来た!と思ってにげようとしたけど、先輩思いの優しい後輩アリちゃんと友達思いの生徒会長に囲まれて万事休す。
女の子が迫ってきて手で攻撃をしかけてくる、ボクはとっさに手を掴んで避ける。そして聞いた、
ボク「なんで追いかけるん?」  女の子「ふふふ・・・。」恐いよ。  
女の子が名札をしてたので目をやると「・・・三宅中、一年」   女の子、とっさに手を振り払って「み、三宅中じゃないもん!ねぇ、ホルン吹いとるでしょ、」
ボク「まあ、ホルンしとるけど・・・へ〜三宅中か、三宅中ねぇ〜」   女の子「三宅中じゃないもん!」そう言って去ってしまった。何故中学校名を隠すんだろう?
そのあと、コンテストで三宅中の演奏を聞いた、するとホルンを吹いてる女の子がいた、「あ、あの子だ!」
それにしてもなんで追いかけてきたんだろう、なにもかもが不思議だった、ボクも何故逃げたのか解らない。結構かわいい女の子だったのに、そして謎の三宅中

さて、さいご。ローリング高校生。
その日の授業が終わりボクとカズとイデオンの3人で駅まで帰る途中、突如後方から奇声が発せられた
「あsjkhfぴおsdh;あkぁい!」こんな感じか?
それで「何だ!」と思って振り返って見ると、・・・・いるんだよ、しかも沢山。ウチの生徒が。
それがなんとも不気味な光景か皆さんにお伝えできないのが残念だな。
でもまぁ、あまり気に留めないでそのまま歩いていたら、またもや奇声が「lsdfk9402jkwdんごs@k!」
また振り返ったら変なやつがこっちに向かって歩いてきてた。学ランを頭から被って、胴長の首無しのような格好でこっちに迫ってくる
そして、念力が使えるという噂のカズに向かって謎の言葉をかける「;lskdgは;hb」ってね。これはたぶんボクらにはわからない宇宙語だろうと思う。でもボクらは黙ってる。だって、まわりに学生さんとか会社員とか沢山いたんだもん。関わりたくなかったし、他人の振りをしたんだ。
でも、学ラン少年は付いて来る。このまま逃げきればいいと思ってたけど、大いなる壁が立ちはだかった。信号機であった。
イデオン「ヤベ、信号赤やん」
ボクらは横断歩道の前で待たなければならなかった。学ラン少年が話しかけてくる、それだけなら良かった。
ボク「・・・・あ〜・・エラエラは卓球下手やね、何とかならんかいな」  カズ「うん、今度の日曜特訓してやる事になっとるけん、少しはマシになるとおもうよ・・・」とかなんとか会話しながら学ラン少年を無視してると、学ラン少年がボクらの前に出てきた
そして、ボクらと横断歩道の間(つまり、ボクらの真ん前)に仰向けになって、カズを見ながら少年誌では書けないような(少年誌じゃないけど)変な事(卑猥な事じゃないけど、ソレっぽい行動)をはじめたのであった。
おいおい、なにやってんだよ。なんて声もかけることも出来ずにソレを無視しつづけないといけなかった。しかも声をあげるので、無視も出来なかった。
イデオン「・・・、・・・・・・」   ボク「あ・・・・・・じゃあさ、エラエラにみっちり特訓させとってね。あいつ変なスイングするから・・・」  カズ「あ・・・うん・。」
なんとか無視しようと話しても気になる一方。カズをみながらだから尚更気になるのだ。でも、それ以上にまわりの人のボクらに向けられる視線が痛かった。タノムよ、もう止めてくれよ。
その行動が2、3分ほど続いて、信号が変わった。そしてボクらは一目散に逃げだした。
ボク「なぁ、アレなんやったんやろうな?」  イデオン「知らんし。関わったらやべぇって。」   カズ「マジ鬼やん。」

日常には危険がいっぱい。でも、それ以上に不思議がいっぱい。みなさんの不思議の中にボクの体験が刻まれればソレで幸い。
この話しが夢か現か幻か嘘か本当か出鱈目か。信じるのはキミ次第。あとは野となれ山となれだ。


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